むちうち症とは

一般的にはむち打ち症は病名ではなく症状名であるため、病名としては頚椎捻挫(けいついねんざ)という呼び方が用いられています。
交通事故においてはぶつかることによる衝撃で首周辺に損傷を受けることが最も多く、頚椎捻挫(けいついねんざ)とは首周辺部である頸部の捻挫のことで、靭帯や筋肉などが伸びてしまっているか断裂してしまっている症状のことを言います。
衝撃の大小により、首の筋肉や靭帯だけに及ばず、神経にまで損傷を負ってしまうケースも見受けられます。事故当日はほとんど症状がみられず、翌日から2,3日後にかけてようやく諸症状が表れてくることが多いようです。
事故に遭った当日に身体に異常がなかったとしても医療機関で検査を受けるようにしましょう!!

むちうち症で注意すること

むち打ち症の自覚症状が表れてくるのは、一般的には交通事故に遭遇してから2~3日後だと言われていますが、1週間後や2~3週間後にようやくカラダの異常に気づかれるという方もいます。
そうなってくると、痛みの原因が事故によって生じたものだということ自体が薄れてしまい、ただの首・肩こりだと思ってしまう場合があります。その結果、近くにある低価格の手もみやマッサージ店などでただ強く揉まれたりすることで、さらに症状を悪くしてしまうことがあります。
また知らないうちに慢性化してしまったむち打ち症というのは、自然回復が非常に困難な状態になり、痛みの原因が不明な諸症状に頭を悩ませることになりかねません。

むちうち症の主な症状

頚椎部分の筋肉や靭帯などの損傷で最も多く、8割近いむちうち症がこの型に分類されます。首の後ろや肩の痛み、背部痛・首を伸ばすと強くなります。

頚椎に変形がみられたり、歪みが生じたりすると神経が圧迫され症状が出てきます。首の痛みや腕のだるさ以外にも、腕や顔面の痛み・後頭部のしびれなどが主な症状として表れてきます。

血行の流れを司る交感神経が傷つき、筋肉や椎間板が圧迫することによって、頚椎に沿っている椎骨動脈の血流が鈍化することによって生じると言われています。
具体的には、後頭部・首の痛み、目のかすみ、耳鳴り、頭痛、めまい、吐き気、顔面痛、知覚異常などの症状が表れてきます。

頚椎の脊柱管を通っている脊髄が損傷することにより、下肢部の方に伸びている神経が損傷されてしまい、下肢のしびれや知覚異常が起こり、歩行に障害をきたしてしまうことがあります。

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