上がる!RISEBOXスタッフブログ

2020年5月25日 月曜日

軽くても、足首捻挫を舐めてはいけません。意外を怖い後遺症!

ホマレです。

本日はスポーツをしている人もしていない人も、経験したことがあるであろう「足首の捻挫」についてです。

そして、足首捻挫を一生懸命に治療したにもかかわらず、痛みがなかなか取れ切れない…

いわゆる後遺症ですね。

今回のクライアントさんは女子サッカー選手です。

あ、ちなみは今回のお話しは今年2月の出来事でございます。

この方は仕事ではスニーカーを履いて良く動いているそうで、半年前にサッカーの練習中に足首を捻挫してしまいました。

そして病院に行って、捻挫の程度はだいたい中等度と言われたそうです。

その後、通院して、約1ヶ月半程で日常生活での痛みが無くなったので、サッカーに復帰…

しかし、練習を始めのアップですぐに足首の周り全体が痛くなり練習ができなくなってしまいました。

実際痛めたのは、外くるぶしのすぐ下だけだったと、本人は言っていました。

その後、再度病院に通院しながら少しずつ良くなっていって、捻挫してから半年…

未だにサッカーやってると必ず痛くなり、試合でも痛みで満足にプレーできない。

ということで、当院に来院されました。

ちなみにサッカーやっている時よりも、サッカーより動いていない仕事中の方が痛みが強いとのことでした。

それはなぜなのか…

まずはいつものように足の状態を確認しました。

・痛いところ。

・どのようにすると痛みが出るのか。

・足の形。

・柔らかさ。

・足の温度。

・爪の皮膚の状態。

・タコのつき具合。

などなど…

そして、今回は実際にクライアントさんが持ってきた靴の何を確認しているかお話しします。

今回は3足の靴を持ってきてもらいました。

試合用のスパイクと練習用のスパイク。

そして、仕事用のスニーカーです。

まず、クライアントさんが持ってきた靴で最初に見るのは、

<靴紐の状態>

① 靴紐がこんな状態なら…

靴を履くときも脱ぐときも靴紐を緩めたり締めたりしないでそのまま履いているかもしれません。

② さらにこんな状態なら…

靴を脱ぐときに蝶々結びだけをほどいて脱ぎ、履くときは無理やり足を入れ、また一番上の紐穴部分だけを締めて蝶々結びをしているかもしれません。

③ そして靴紐がこんな状態なら…

ある意味、これは私のなかで理想です。

靴を脱ぐときに紐を下の方までしっかりと緩め、履くときは下の紐の穴からしっかりと締めていく…かもしれません。

でも、③の紐の締め方はだいたい合っているので、③のパターンの方には正しい履き方を教えるのが楽ですね。

①や②のパターンより教えることは少なくなりますし、普段から紐をしっかり締めて結ぶという行為に「面倒くさい」という考えが少ないからです。

スポーツをする方ですら、普段から紐の結び方をおろそかにしている方に、この面倒くさい行為をしてもらうのは、なかなか大変です。

もちろんなんとか説得するしかないんですが…

「人間、身体に良いことは何でも面倒くさいでしょ?歯磨きと一緒です。紐締めるのも一緒です。」

これは、私の師匠の言葉です。

今回のクライアントさんは②のパターンでした。

アスリートとしては、本当に本当に最低限ですね。

しかもスパイクにしか、それをしていません。

普段、仕事で履くスニーカーは①のパターンでした。

とても残念です。

ということは、よく動く仕事中ずっと、足は靴の中でぐらついていることになります。

もしかしたら、それが痛みの取れない原因の一つなのかもしれません。

そして次に見るのはここです。

<靴のサイズ表記>

横幅が表記されている靴はとても少ないので、基本的には縦幅のみを確認します。

これは複数の靴を持ってきてもらった方は特に確認します。

それは、なぜか…

つまり、複数持ってきてもらった靴のサイズがそれぞれ同じなのか、違うのか…です。

・サイズが同じ場合

試し履きはしているかもしれませんが、履いているサイズ感や相性をさほど気にしていない可能性があります。

・サイズが違う場合

靴を買う時に必ず試し履きを行い、靴と足とのサイズ感や相性を大切にしていることが分かります。

この2つはとても重要なポイントです。

なぜなら、その後のシューズフィッティングで説明することや、実践することが変わってくるからです。

今回のクライアントさんは試合用のスパイクは機能的にも縦•横のサイズ感もバッチリ合っていました。

ここまで、バッチリで履いている方はなかなかいないくらいです。

若い選手だったので、とても褒めました。

しかし残念なことに、持ってきた靴3足とも25.0cmと同じサイズ…

ただ、3足とも機能的にはしっかりした靴でした。

案の定、中敷を測ってみると練習用のスパイクはぴったりサイズの試合用のスパイクに比べ5ミリ大きく、仕事用のスニーカーはなんと13ミリも大きかったという事が分かりました。

前からお話してますが、日本で売られている靴は「捨て寸」といって、靴のサイズ表記よりも中敷のサイズの方が大きく出来ています。

それも全く同じメーカーで、全く同じ靴でもサイズ表記が違うだけで「捨て寸」が変わってきます。

なので、今回のクライアントさんのように同じサイズ表記の靴だから大丈夫!

だと思って靴を購入している方は、このように靴ごとのサイズが変わってきます。

さらに仕事用の靴は先ほど話したように、靴紐を全くコントロールせずに履いてる。

ということはジャストサイズよりも13ミリも大きい靴を履いて、さらに紐もユルユル状態なんです。

つまり、仕事中の靴がいくら機能的に強い靴であっても、靴の中で足がグラグラと動きまくっているんです。

これがもしかしたら、最初にお話したサッカーやっている時よりも仕事中の方が痛い理由かも。

ということで、まずは仕事用の靴はまだ買ったばかりでもったいないということで靴の改造。

幸いにもこの靴の機能はそんなに問題はなかったので、縦幅と横幅を改造するだけで済みました。

もちろんあとはインソールですね。

これで、痛みもだいぶ改善されたそうです。

あとは、このまま様子見です。

投稿者 ほまれ接骨院

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