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2023年11月19日 日曜日
外反母趾の発生メカニズムはこれっ!!
今日は外反母趾の発生するメガニズムの最終回になります。
いわゆる外反母趾の末期になっていく話です。
前回は第1中足骨の付け根の関節面の角度の問題で、もともと関節が緩いか、筋力が弱いかで第1中足骨が内側に開いていく。
それにより、母指内転筋が引っ張られ、種子骨を介して親指の骨が外反していまうことで、外反母趾が完成してしまう。
というとこまでお話しました。
今日はその続きになります。
上記の右の画像の状態が続くと・・・・
つまり、母指内転筋にテンションがかかり続けると・・・
第1中足骨に載っかている種子骨を介して、第1中足骨自体を回転させてしまいます。
⬇️の画像は母指内転筋が種子骨にくっついているところの断面図。
赤色の矢印が母指内転筋で、矢印方向に引っ張り続けると、種子骨を介して第1中足骨を黒色の矢印方向に回転させることになります。
回転すると、親指の曲げ伸ばしの時の関節面が傾きます。
関節面は地面に対して垂直になっているので、親指の曲げ伸ばしも地面に対して垂直に動きます。
しかし、右図のように関節面が傾いてしまうと、となりの人差し指の方へ親指が曲がろうとしてしまいます。
つまり、親指が外反方向に動こうとしてしまいます。
なので、前回ですでに完成している外反母趾が、さらにひどくなるんですね。
さらに
もう1段階あります。
まずは下図を見ます。
「母指外転筋」
親指を内側(外転とも内反とも言う)へ開くための筋肉です。
外反母趾は親指が外側(「内転」とも「外反」とも言う)へ親指が行こうとします。
この「母指外転筋」はそれに拮抗して、親指を内側(「外転」とも「内反」とも言う)へ引っ張ってくれます。
ここで先ほどの母指内転筋が引っ張って第1中足骨が回転する画像を思い出してください。
下図に先ほどの第1中足骨が回転する図に母指外転筋を当てはめてみます。
母指外転筋の位置が骨の横から、下に移動するのがわかります?
母指外転筋は骨の横にあって、はじめて親指を外転(内反)します。
でも、第1中足骨が回転して、それにつられて母指外転筋が骨の下にきてしまうと、親指を外転することが出来なくなるんです。
つまり、ここまでの流れで、親指は外反(内転)してしまっているのに対して拮抗してくれていた母指外転筋が働かなくなってしまうと、さらに外反母趾をひどくしてしまうんですね。
今日はやや難しかったので、外反母趾になるメカニズムをまとめます。
①もともと第1中足骨の根元の関節面が内側に傾いている。
②その関節面を支える筋肉が弱い、もともと関節自体が緩いと第1中足骨が内側に倒れる。
③母指内転筋にテンションがかかり、親指の骨を外反(内転)させる。
④外反母趾の完成。
(ここからが今日の話)
⑤完成された外反母趾をさらに悪化させる第1段階
母指内転筋にテンションがかかり続けることで、第1中足骨が回転する。
第1中足骨と親指の関節面の傾きが変わり、親指はさらに外反する。
⑥完成された外反母趾をさらに悪化させる第2段階
母指内転筋のテンションで第1中足骨が回転した状態が続くと、骨の横についている母指外転筋(母指外反に拮抗する筋肉)が、骨の下に移動するため働かなくなって、親指がさらに外反する。
という、流れになります。
ここまでが、外反母趾になるメカニズムでした。
今日の参考動画。
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投稿者 ほまれ接骨院 | 記事URL