上がる!RISEBOXスタッフブログ
2018年1月20日 土曜日
5本指靴下は人間の味方?敵?フットケア専門 刈谷市ライズボックス
ホマレです。
今日は質問の多い5本指ソックスについて。
です。
この問題をお話するには人間という動物を理解する必要があります。
ご存知のように人間の手と足にある指は5本です。
猫の足は4本がほとんどです。
他の哺乳類も進化の過程で様々な本数の動物が存在します。
つまり人間の足の指の数が5本ある意味があります。
人間の足の指は猿のように器用に使うことはできません。
これは人間が哺乳類で唯一2本足で歩行することと大きく関係します。
つまり器用に動かすことのできる手の指は長く、動かす範囲も広く、足の指には無い親指をと他の指で「物をつまむ」という対立運動を行うことができます。
逆に足の指は短く、動かす範囲も狭く、対立運動をすることができません。
それは重い体重をたった2本の足で支え、さらに歩いたり走ったりすることを可能にするためには、このような形態が必要となります。
さらに歩行や走る以外の急激な方向転換や重量物を押すという行為の際は指を踏ん張ることで、これらを可能にします。
もう少し詳しく言えば、親指の骨は他の4本の指に比べて1個少ない2個で、そして太いです。
逆に他の4本の指は細長く3個の骨があります。
これは歩行や走行時は重い体重を前方にスムーズに誘導するために太くて骨の数が少ない親指に体重を載せます。
さらに歩行や走る以外の急激な方向転換や重量物を押すという行為の際は親指以外の細くて3個の骨で指を踏ん張り地面をしっかり捉えることで、これらを可能にします。
ということは、まっすぐ前方にただ歩く走るという行為に関しては親指以外の指を使って指を踏ん張るという行為は必要ありません。
逆にただ前方に歩く走る時に親指指以外の指が踏ん張ってしまうと、スムーズな前方への体重移動を邪魔してしまうことも多々あります。
もちろん、裸足で行う柔道や相撲、横方向への急激な方向転換が必要なバスケやサッカーなどの競技では親指以外の指を踏ん張ることで、それらの動きを助けることになります。
さあ、ここでソックスの話に戻ります。
現在市販されている靴下で指の部分の形を大別すると、3種類に分けられます。
もっとも一般的なソックスで指が分けられておらず、履きやすいがやや蒸れやすい。
親指とそれ以外の指が分かれており、いわゆる足袋が原型と言え、親指以外はやや蒸れやすい。
5本指ソックスの良いところは5本の指がそれぞれ独立しているので、親指以外の指で踏ん張ることがしやすく、蒸れにくいが脱ぎ履きがしにくい。
前方のみに進み、急激な方向転換がないアスファルトを走るランナーは、親指以外の指が踏ん張る必要が無いので、5本指ソックスを履く必要性に疑問を感じます。
親指のみが独立している足袋型ソックスは親指に体重移動がしやすく、親指でしっかり地面を捉える感覚養いやすいと言えます。
もちろん従来の指が分かれていない靴下も前方のみ進むランナーは大きく問題はありません。
ここで一つ問題はアスファルトランナーです。
アスファルトランナーは靴内の温度が特に夏は上がりやすく、蒸れやすいです。
この時、靴が足に対して大きい場合は靴内で足が動き、靴内で摩擦が起こり、さらに靴内の温度が上昇します。
指に水膨れができやすい人は。。。
靴のサイズが大きいか・蒸れが強いか・荷重方向が極端すぎるか。
です。
足の蒸れが強い方や、蒸れが強くなる夏場では、アスファルトを走るランナーは5本指ソックスもありだと考えます。
あ、最近、こんな方が来院しました。
1年前にご主人の勧めで走り始めた若奥さんランナー。
走り初めて間もなく左膝→左足裏→→足裏の痛み。
で、いつもようにシューズフィッティング。
この方に合うサイズの靴を履いてもらいましたが、小指がキツイ。。。
サイズは合っているのになぜか。。。
そう、この方はご主人の勧めで5本指ソックスを履いていました。
で、この方が元々履いてきた普通の靴下でもう一度同じ靴を履いてもらうと。。。
全く小指はきつくありません。
2つのソックスの厚みはほぼ同じなのに。
そうです。
素材の厚みは同じでも、5本指の分だけ普通のソックスより指を覆う生地の体積が増えることで靴内で小指を圧迫していたんです。
ちなみにこの方の足の形がこんな感じ。
こりゃ、たしかに小指が靴に当たりそうですね。
わかりやすい足の形なので、セミナーでも使用させていただいております。
このような方は5本指ソックスは無しですね。
逆に指の踏ん張りが必要なサッカーやバスケなどの競技が5本指ソックスが向いていると考えます。
あとは、仕事や日常生活も少なからず踏ん張るシーンがあると考えられるので、5本指ソックスはありですね。
さらにリハビリとしても、5本指ソックスの方がそれぞれの指の感覚を養いやすいのでありかなと。
ようはソックスの種類は様々ですが、使い道次第ということですね。
最後に。
今日のお話はあくまで私の意見です。
つまり正解でも不正解でもありません。
あ、そうそう。
先日。
内うちでのインソール勉強会でした。
今回は外部からクライアントを連れてきました。
友達夫婦です。
つまりは自分たちの被験者がいなくなっただけ。
何回やっても新しい発見があるし、ドンドンみんなレベルアップするし。
素晴らしい勉強会でした。
投稿者 ほまれ接骨院